日々是精進

日々の備忘録

企業の農業参入に関して

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農地法が改正(平成21年)され、法人が農業に参入しやすくなった話は何となく知っていましたが、企業の状況はどんな感じかなとざっくり調べてみました。

が、結果、よく分からず。。
各社あまりうまくいっていないから公表していないのだ、という表現もチラホラ。


とはいえ、7&iやローソン、モスバーガー、イオンなど出口として小売り、外食を持っている所は何とか奮闘してそうな印象。(ワタミは躓きましたが。。)

ちなみに貸借であれば、一般法人も参入可能(全国どこでも)になり、法改正後の参入状況は1,898法人との事(平成27年6月末時点)

農林水産省のサイトに参入事例がありましたが小規模な事例が目につきます。
http://www.maff.go.jp/j/keiei/koukai/sannyu/houzin_jirei.html

大手企業事例はどんな感じかというと
オリックス×富士通:ICT活用スマートアグリカルチャー
イオングループ(イオンアグリ創造(359名)、野菜を中心に18の直営農場を展開)
セブン&アイ(セブンファームXXでコメや野菜を生産)
■ローソン(ローソンファームでコメや野菜の生産)

農家の現状(農林水産省HPより)
・農業就業人口(平成27年)は209万7000人。
・うち65歳以上は133万人
・平均年齢は66歳
・新規就農者:5万7000人。

新規就農者は若い人が多いのかと思いますが、63%は65歳以上との事で、今すぐITを活用できるかというと時間がかなり掛かりそうな印象です。「ITを駆使すれば効率がだいぶ変わるのだ」なんて言うのは幻想だという声も。一方で、人手減少をカバーできる可能性があるのはやはりITだと思うので、農業就業人口が減っても生産量と品質を維持できる環境になってほしいなと。

ニッチな領域ですが、はちみつ作りにITを活用している会社がありました。
http://bee-sensing.com/

IT農業はオランダが進んでいて、オランダに学んだ韓国も進んでいるとの事。IoTなのかドローンなのか、ネットワークカメラなのか、ロボットなのか、ウェアラブルデバイスなのかは分かりませんが、IT農業の成功国と言えば日本となればよいなと思いつつ。