7日間で突然頭がよくなる本(哲学的思考をお手軽に)
刺激的なタイトルに惹かれて手に取った日本の哲学者「小川 仁志」さんの本。
「記号」「システム」「メタファー」「アンチテーゼ」といったエヴァンゲリオンや村上春樹さんの本等で出てくるような表現が出てきて、眠たさもあまり感じずに読めて、練習もしやすいので、哲学的な考え方に初めて触れる人に良さそうです。
こちらのサイトで「世界に影響を与えた100冊の本」が簡単なレビューとともに紹介されていて、社会の教科書で名前だけ聞いたことがあるものや、そもそも名前すら知らない本も多々あったのですが、「哲学」系のものもチラホラ。
古代ギリシア時代から中世、近代、現代へと洗練されてきたのが哲学ですので、ビジネスマンとして、一人の人間として、その考え方に触れ、深みを持ちたいなと。
暗記すべきは以下の10種類の視点。
①カテゴリー(物事を階層的に分類する)
②主観と客観
③時間と空間
④イデア(物事の本質、正体)
⑤運動として捉える
⑥弁証法(マイナスをプラスに変える発想をする)
⑦差異として捉える
⑧構造主義(物事を構造の中で捉える)
⑨因果関係(原因と結果という関係の中で把握する)
⑩人間にとっての意味
物事を考える際に、上記の視点であれこれ考えるとの事。
で、以下の手法で収束させ、ワンメッセージ。
1)「思考する対象」に対して以下の三つを列挙する。
・仲間(関連するもの)
・家族(同意語)
・敵(相対するようなもの)
2)それを上記①~⑩でグルーピング。
3)繋げて「思考する対象」を別の言い方で表現する。
4)その表現を切れ味の良いものにする。
シンプルなので、使いやすそうです。
反復練習する事で、頭の中でスッと上記が出来たら賢くなれそう。
思考する前提としては「知識」がある事が大事だったりするので、日々の情報収集と勉強がより深い思考に繋がるとの事。世界情勢はシリーズものが数冊出ている池上さんの本を適宜読みたいところです。