好き嫌いは自由への第一歩
一橋大学教授の楠木健氏の「すべては「好き嫌い」から始まる」
知人からいい本だよとお勧めを受けて購入。(著者の書籍は初)
4年ほど前の本で、メルカリで1000円程で買えた。
仕事を自由にする思考法、とのサブタイトル。個人的な好き嫌いをブレイクダウンして構造的に説明してくれるので入ってきやすいし、ためになるところも多いと感じる。
本筋ではないけど、良し悪し派、好き嫌い派に大別するところが、新しい切り口をよく考えるものだなぁと思ったりする。
社会の通説、習わし、漂う空気に乗っかる大きな声が「良し悪し」。
そこに抗う(気にしない)好き嫌い派。
日本社会はぼんやり生きていると良し悪しに考えを左右されやすい国かと思う。
好き嫌いを突き詰められる人は、良し悪しがどうであろうと気にならない。成熟した資本主義経済の国の日本では、好き嫌いを突き詰めてもよい環境があり、その方が評価されやすい風向きにある。Youtubeで活躍するヒカキンやフィッシャーズなどのユーチューバーはその最たるものか。
努力するよりも、凝る。努力の娯楽化。インセンティブが必要ない、自分の中から湧き上がるスキがドライブさせる。
「良し悪しに対する、好き嫌いの決定的な優位はネガティブな状況にも強いという事にある。」
今後参考にしようと思ったのは「「好き」の理由を言語化する。」という事。
好きな理由を考えてみる。そこに対して仮説を立ててみる。仮説を洗練していく。思考とそれに伴う言語化プロセスを行うと個人的な趣味的な「好き」が一歩二歩、前に進む気がした。