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日々の備忘録

人材紹介会社の生き残り戦略2020年4月

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コロナが逆風ととなり、多くの紹介会社が退席し、PRO事業に流れ、企業のダイレクトリクルーティングが加速していくのではないかという予測が出てきている。
プロフェッショナルやシニアな経営者を数か月単位のスポットで依頼をしたり、半年や1年契約で顧問を担って頂く事を仲介するアイコモンや、サーキュレーションのような事業も伸びていくと思う。

今後、人材紹介会社のエージェントとしては何をすべきか。
●一つの道はエグゼクティブ支援の方向。

経営者と語れない人事が多いように、経営者と語れるエージェントもまだまだ多くない。
経営者と語れないエージェントは、PRO業務に流れ、そこでも経営が分からないままだとテクノロジーいづれ置き換えられるかもしれない。

日本採用力検定協会なる団体が、人事(とリクルーティング業界の人)向けに採用力を測る検定試験を行っていて、目的意識としては、人事のレベルアップだが、経営目線の人事が不足しているという課題感も潜んでいる。
https://saiyouryoku.jp/

①経営者と向き合える見識を深める事と、②経営者とのネットワーク作りがエグゼクティブ支援においての両輪になる。
どちらに一朝一夕にはいかないけど、最近感じる事は以下の様な事。

①に対しては個別の会社や業界のお話の手前の、体系だった日本の社会構造や、市場動向、世界の中の日本の立ち位置を理解をしていく事。
(高齢化や子育て、膨れ上がる医療費、社会保障に加え、エネルギーや文化、アート等への素養も)
最近のマイブームは落合陽一氏。人材紹介エージェントの人は読んだ方がよいと思う。

②は一人の経営者に対してどんな事でもプラスになりそうなニュースや情報を提供し、相手の事を考えている事を伝えていく事。
(①とは裏返しだけど、企業側は頭が良い人よりも、自社の採用を一生懸命手伝ってくれる人を好むもの)

目の前のスカウトや面談に追われ、中々体系だった勉強や、資産となる何らかの積み重ねが出来づらい(会社には貯まるけど個人には貯まらないケースが多い)けど、そのままではいつかは食っていけなくなる事を認識する事が第一歩。

キーワードは限界費用を下げる事。
製造業ではないので、概念的にとらえ人材紹介業に置き換えると以下の様な点になるのかなと。

・上記の体系立てた理解により面談の時間(準備含む)を短くし、面談の質を落とさない(むしろ上げる)
・紹介をしたけどご縁にならなかった人を別の会社に紹介する(紹介文を作成した後なので追加のコスト(時間)が発生しない)
スペシャリストや顧問紹介は一人の方を複数社に対してご縁を作る事ができる(正社員の転職では不可)

自分をアイコン化し、採用のプロと認知されやすい存在となる所を目指し、まずはそこで一人でも食べられる状態に持っていくことかなと。