ゲーム業界の決算数字(2015年度)(2016年5月調べ)
ゲーム業界の市場規模は1兆1924億円(2014年度)
5月に入り各社の決算短信を見た際の覚書。今さらですが、スマホ系は12月末決算の会社が多いのですね。。ネクソンとミクシィ、コロプラが好調なのに対してモブキャストが不調です。ガンホー、ミクシィ、コロプラの営業利益率の高さが素敵です。
◆ガンホー・オンライン・エンターテイメント:
(2014年12月期売上1730億 営業利益940億)→(2015年12月期売上1543億 営業利益724億
営業利益率 54.3%→ 46.9%
◆ネクソン:
(2014年12月期売上1729億 営業利益455億)→(2015年12月期売上1902億 営業利益623億)
営業利益率 26.3%→ 32.7%
◆ディー・エヌ・エー:
(2015年3月期売上1424億 営業利益247億)→(2016年3月期売上1437億 営業利益198億)
営業利益率 17.3%→ 13.7%
◆ミクシィ:
(2015年3月期売上1129億 営業利益526億)→(2016年3月期売上2087億 営業利益950億)
営業利益率 46.5%→ 45.5%
◆グリー:
(2014年6月期売上1255億 営業利益350億)→(2015年6月期売上924億 営業利益202億)
営業利益率 27.8%→ 21.8%
◆コロプラ:
(2014年9月期売上535億 営業利益236億)→(2015年9月期売上723億 営業利益323億)
営業利益率 44.1%→ 44.6%
◆Klab:
(2014年12月期売上213億 営業利益21億)→(2015年12月期売上209億 営業利益21億)
営業利益率 9.85%→ 10.0%
◆モブキャスト:
(2014年12月期売上38億 営業利益3億)→(2015年12月期売上39億 営業損失△4億)
営業利益率 8.89%→ %
■家庭用ゲーム:
◆バンダイナムコホーオルディングス:
(2015年3月期売上5654億 営業利益563億)→(2016年3月期売上5755億 営業利益496億)
営業利益率 9.9%→ 8.6%
◆スクウェア・エニックス・ホールディングス:
(2015年3月期売上1678億 営業利益164億)→(2016年3月期売上2141億 営業利益260億)
営業利益率 9.7%→ 12.1%
◆セガサミーホールディングス:
(2015年3月期売上3668億 営業利益174億)→(2016年3月期売上3479億 営業利益176億)
営業利益率 4.7%→ 5.0%
◆コナミ:
(2015年3月期売上2181億 営業利益153億)→(2016年3月期売上2499億 営業利益246億)
営業利益率 7.0%→ 9.8%
◆カプコン:
(2015年3月期売上642億 営業利益105億)→(2016年3月期売上770億 営業利益120億)
営業利益率 16.3%→ 15.5%
◆コーエーテクモホールディングス:
(2015年3月期売上377億 営業利益96億)→(2016年3月期売上383億 営業利益110億)
営業利益率 25.4%→ 28.7%
◆マーベラス:
(2015年3月期売上264億 営業利益44億)→(2016年3月期売上318億 営業利益54億)
営業利益率 16.6%→ 16.9%
赤字のモブキャスト社の収益性はさておき、安全性は今のところ悪くないなと。
■モブキャストの安全性
①手元流動性比率:(現預金+短期有価証券)/(売上÷12)=4.5
②当座比率(当座資産÷流動負債)=21.3÷13.9=153.2%
流動比率(流動資産÷流動負債)=21.4÷13.9=153.9%
③自己資本比率(株主資本÷総資本):9.0÷26.7=33.7%
データ参照元:
家庭用ゲームがどの位売れているのかを見てみると、2014年度の総販売本数は3986万本との事(出所:ファミ通)
シェアは任天堂(19.1%)、レベルファイブ(16%)、バンナム(12.6%)、カプコン(8.3%)、ポケモン(7.4%)のようです。TOPの任天堂は761万本売ったようですが、参考としてこれまでの歴代のヒット作品の販売本数を見てみると以下のような数字でした。
1位 1985年 スーパーマリオブラザーズ 681万本
2位 1988年 スーパーマリオブラザーズ3 384万本
3位 1988年 ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ… 380万本
(歴代ファミコンソフト 売上本数ランキング)
小学生の頃にゲーム攻略本を本屋で買った記憶がありますが、最近はネットで攻略メディア「GameWith」があり、業績を伸ばしているようです。運営する「GameWith社(2013年6月創業)」ではゲーム好きほど人事評価が高くなるという独自の制度を作っているようです。
艦隊これくしょんのヒットで知られるDMMさんは亀山会長のメディア露出が増えきている印象ですが、採用面では若者からの注目も増しているようです。
DeNAは主力のゲーム事業を維持しながら、中長期的な目線でゲーム以外の領域で新規事業創出に動くというメッセージを打ち出していて、新規事業では売上57億(損失47億)ですが、話題を呼んでいるロボットタクシーなどのオートモーティブ事業やヘルスケア事業、などを開拓しています。
ちなみにいつの間にか(2015年5月)B2Bマーケットプレイス事業(「DeNA BtoB market」(旧 NETSEA ネッシー)を12億5000万円でオークファン社に売却していました。