リサイクル業界(1兆5000億円)のことを調べた際の覚書
業界メディアで、【リサイクル通信】というものがありました。
このリサイクル通信が発行する中古ビジネスデータブック2015によると、リユース市場は前年比9.6%増の1兆4916億円となり、2009年以降4年連続で拡大との事。
海外輸出など含めた広義のリユース市場規模は約2兆円
CtoCマーケット規模は3518億円
ブランド品古物市場規模は1000億円
ブックオフ、ゲオ、コメ兵位しかパッと頭に浮かびませんでしたが、リユース業界大手は以下のような企業群。
<リユース系上場企業22社>
◆ゲオホールディングス
(売上2679億、粗利率43.3%、営業利益165.5億、営業利益率6.1%、純利益105.6億)1637店舗(直営店1417店舗、代理店94店舗、FC126店舗)
流動比率:196.1%
http://www.geonet.co.jp/geo_wp/wp-content/uploads/2016/05/2681_20160511-financial-results_4Q.pdf
◆ブックオフコーポレーション
(売上765.6億、粗利率59.8%、営業利益-5.3億、営業利益率-0.69%、純利益-5.2億)869店舗(グループ389店舗、FC480店舗)
流動比率:217.4%
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1353014
◆コメ兵
(売上459.0億、粗利率28.4%、営業利益27.8億、営業利益率6.0%、純利益16.9億)56店舗(ファッション41店舗+タイヤ15店舗)
流動比率:306%
http://pdf.irpocket.com/C2780/VuON/giy7/pXr4.pdf
◆トレジャー・ファクトリー
(売上122.1億、粗利率65.0%、営業利益10.8億、営業利益率8.8%、純利益8.0億)87店舗
http://pdf.irpocket.com/C3093/lsfl/czTq/N2yO.pdf
流動比率:205.4%
◆買取王国
(売上56.9億、粗利率52.9%、営業利益1.8億、営業利益率3.3%、純利益7400万円)32店舗
http://www.okoku.jp/company/ir/pdf/setumei_280419.pdf
販管費のその他項目7億円が印象的。
◆バイク王&カンパニー
◆ハードオフコーポレーション
◆テイツー
◆ワンダーコーポレーション
◆K-GOLDインターナショナル
◆シュッピン
◆まんだらけ
◆ありがとうサービス
◆パシフィックネット
◆ゴルフ・ドゥ
◆ワットマン
◆テンポスバスターズ
◆日本テレホン
◆ビューティガレージ
◆マーケットエンタープライズ
◆三洋堂ホールディングス
◆大黒屋
各社流動資産の「商品」の額が大きいので、すぐに現金化できると考えれば安全性はまずまずのところが多い印象です。
ネットリユース市場が伸びていて取引規模は5676億円との事で、大黒屋のサイトを見てみるとLINEで査定を行っていて、写真をラインで送ると最短数分で見積もりの連絡が返ってくるようです。ブランド品等カテゴリーは限定されていますが、とりあえず幾らになるのかが瞬時に分かるとの事で、かなりの手軽さ。
ブランド品の目利き人を各社雇っているのだと思いますが、(あまり居なさそうなので)仕入れにおいて優秀なバイヤーを採用するのが肝になりそうです。
ブランド品は買取価格、再販価格がある程度予測可能なので、物量勝負となり、新規に参入するのはあまり美味しくないとも聞きますが、以下の会社は【思い出査定】という形で値段ではなく気持ち良く売りたいという場を提供して結果を出しているというのが印象的です。
株式会社SOU(350名 156億円)
【なんぼや】を運営する同社の社長の嵜本晋輔氏は元プロサッカー選手(ガンバ大阪)との事。
コメ兵のIRに載っていましたが、自社で真贋判定が難しい場合は、日本流通自主管理協会という所に真贋チェックを依頼することがあるようです。
(日本流通自主管理協会(略称AACD)は、並行輸入品市場での、“偽造品”や“不正商品”の流通防止と排除を目指して、1998年4月に発足した民間団体)
関連法律:
■「古物営業法」(監督官庁:都道府県公安委員会)
「古物」は、古物営業法施行規則により13品目に分類されるとの事。
美術品類、衣類、時計、宝飾品類、自動車、自動二輪車及び原動機付自転車、自転車類、写真機類、事務機器類、機械工具類、道具類、皮革・ゴム製品類、書籍、金券類
■「特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)」
■各都道府県の条例