日々是精進

日々の備忘録

労働市場情報・キャリア情報(LMI)とその情報源(2019年9月)

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2019年9月採用トレンド

有効求人倍率:1.62倍(令和元年5月分)
失業率:2.4%(2019年6月分)
完全失業者数(季節調整値)は162万人と前月比6万人減少

■エージェント数増加中:昨年9月約1年で2183社増加(有料、無料職業紹介含め)
https://www.jinzai-sougou.go.jp/srv120.aspx
2019年:28,915社(東京は 8390社)(2019年8月27日現在)
2018年:26,732社(東京は 7536社)(2018年9月18日現在)
2018年:25,860社(東京は 7152社)(2018年2月1日現在)
2017年:24,039社(東京は 6883社)(2017年10月5日現在)
2014年:18,805社
2012年:17,771社

 

 

<元気の良い転職エージェント>
フォースタートアップス、プロフェッショナルバンクが決定人数300名越え。
エグゼクティブリンク(コンサルティング業界・ポストコンサル転職に特化)が実績倍増で140人。
https://www.executive-link.co.jp/
リクルートエージェントは1年間で1万人の決定実績増(2018年度は52435人)

リクルートエージェント経由での転職で6か月以内に辞めた方は5%弱の模様。


<気になったニュース>
クラウド型採用管理システム「HERP ATS」を運営するHERPは8月19日、総額約4.6億円の資金調達を実施。
(HERP ATSは、採用担当だけでなく、現場社員も含めた全社で採用活動に取り組みたい企業を支援する、採用管理プラットフォーム)
https://jp.techcrunch.com/2019/08/19/herp-series-a-round-funding/

■人材紹介エージェントのためのサービスを提供するSCOUTER(スカウター)は7月1日、総額約3億7000万円の資金調達を実施。(新社名 ROXX(ロックス))
https://jp.techcrunch.com/2019/07/01/scouter-changed-to-roxx-and-raised-370-m-yen/
料金体系は競合のクラウドエージェントと異なり、月額利用料のみで、成功報酬に対する手数料が不要。約2000件の求人が利用できるとの事で、営業力のない200社近いエージェントがSARDINEを利用中。

■人材のスキルや教育を管理する「SKILL NOTE」運営が1.2億円の資金調達、製造大手の海外拠点対応を急ぐ(製造業などの人員のスキルの可視化)
https://jp.techcrunch.com/2019/07/19/innovia-fund-raising/


■パーソルキャリアの【iX(アイエックス)】がオープン

(打倒ビズリーチまでいくかどうか)
https://ix-tenshoku.jp/
サービスラインナップ:(現状①がメイン)
①提携エージェントスカウト
②副業紹介
③キャリアのコーチン
④プロ人材マッチング
⑤メディア
⑥ダイレクトリクルーティング

 

<所感>
・昨年からエージェント数が増加する中で、現状維持や、業績を大きく伸ばすエージェントも目に付く。
・AIやVRを使ったHRテックが少しずつ出てきているものの、有効打、決定打のある企業はまだ無しの印象。
(AI等の活用には自社理解が必要だが、そこがまだこれからという印象)

・ダイレクトリクルーティングを進めるビズリーチの影響で、直接の声掛けも増えているようだが、上手く使えず愛想をつかされる会社もちらほら。
・採用力を伸ばす【いい会社】と、【そうでない会社】の差が今後大きく開いていきそう。
(いい会社は、社員のエンゲージメントが高く、社員を巻き込む採用ツール(「HERP ATS」)やWantedlyを活用できる。使い分けでエージェントも活用できる)
・今まで以上に地方企業、昭和感のある企業、オーナー企業、なども社員エンゲージメントを高めるための変化が求められていくと予想される。