日々是精進

日々の備忘録

AIとデータ活用と国の方針がどんな感じか(2018年)

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AIとデータ活用と国(経済産業省)の方針2018年秋の覚書

今後ますます活用されていく様々なデータ。
欧米と比べて日本はまだ活用しきれていない模様です。
(データを利活用している企業は日本16%、アメリカ41%、ドイツ31%)

日本は課題先進国

(人口減少・少子高齢化、医療・介護費の増大、地域経済の活性化、エネルギー制約)

【connected Industries】という名前で色々やろうとしているようです

(主導している経産省の世耕大臣)
http://www.meti.go.jp/press/2018/10/20181018007/20181018007-1.pdf

5つの重点取組分野は以下の項目。
人材界隈ではAI系のお仕事をやりたいといわれたら、この領域の会社をみておくとよいかなと。
①自動走行・モビリティサービス
②ものづくり・ロボティクス
③バイオ・素材
④プラント・インフラ保安
⑤スマートライフ


分科会があるようで、大企業が中心ですが、どんなプレイヤーがいるかは以下のとおり。
①自動走行分科会
主な参加企業:トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スバル、いすゞデンソー、日立AMS、ジェイテクトパナソニックデンソー・、ルネサスエレクトロニクス、大学、研究所等
②ものづくり・ロボティクス分科会
主な参加企業:DMG森精機日本商工会議所、日立、ファナック三菱重工三菱電機、RPI、IVI、東京大学
③素材分科会
主な参加企業:旭化成旭硝子宇部興産花王昭和電工住友化学積水化学工業東レ富士フィルム三井化学三菱ケミカル
④プラント・インフラ保安分科会
主な参加企業:石油連盟石油化学工業協会、日本化学工業協会、エンジニアリング協会、産総研岡山大学横浜国立大学電気通信大学、石油エネルギー技術センター、旭化成千代田化工 等
⑤スマートライフ分科会
主な参加企業:電子情報技術産業協会、日本電機工業会、家電製品協会、住宅生産団体連合会、製品評価技術基盤機構、シャープ、日立、パナソニック三菱電機積水ハウス大和ハウス 等


国のベンチャー支援では【J-Startup企業】という形で92社ほど選出しているようです
https://www.j-startup.go.jp/startups/
(他に【J-Startup】をサポートする企業(VCとかコンサル会社とか)と、推薦人がいるようです)


どんな事例があるかというと、大手企業とベンチャーのAI系の連携例では以下のような内容:
・自動走行×AI(物体認識の精度向上)
・物流倉庫×AI(小物ピッキング、倉庫の自動化)
・製造ライン×AI(製品の品質検査、設備の保安検査の効率化)
・化学プラント×AI(プロセス制御の匠の技の伝承)
・飲食店×AI(ロボットによる調理の自動化)


SIer等のITベンダーがAI研究をあれこれ進めていますが、ITベンダーにはデータがなく、データがある企業には技術がないという状況。

リアルデータをどう活用していくかが、日本の肝かなと。
(モデル創出、ルール整備、人材育成、セキュリティ対策、世界各国との協力強化)
 ドイツ(ものづくり、国際標準化)、タイ(スマート保安技術)との連携

自社で何らかの事業をやっている会社がワトソンやパークシャーなどの支援を受けつつ、自社にAIを導入し、それを横展開していくビジネスを立ち上げていき世界に打って出る。そんなストーリーが日本企業から複数出てくると良いなと。