日々是精進

日々の備忘録

コロナショックの中、人材紹介業と人材派遣業の歴史を振り返る

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会計がヨーロッパで発明されて約500年。

マッキンゼー管理会計の手法を作ってから約100年。

日本初の人材紹介会社(ケンブリッジ・リサーチ研究所)が出来てから約60年。

 

■労働環境(2018)
・総就業者数6655万人(個人事業主+役員+正社員+非正規)
・雇用者数5596万人(正社員+非正規)
・正社員3476万人
非正規社員2120万人
個人事業主728万人
・役員331万人

副業は就業者数の4%の267万人(2017)
個人事業主は副業という概念はないはずなので、正社員+役員数あたりでみないと意味がないかも。2020年はどこまで増えているか。

■人材紹介の市場
・2011 1230億円
・2014 1850億円
・2017 2570億円

■江戸時代は慶安(桂庵、慶庵)と呼ばれる口入れ屋がいて、人材紹介業のルーツ。
・江戸は100万人都市
・東京は1000万人都市

 

<派遣と紹介などの歴史>

■1872年7月14日 日本初の求人広告。内容は乳母
■1939年9月1日 第二次世界大戦
ホアキン・ロドリーゴアランフエス協奏曲を作曲(ギター協奏曲)
アメリカで初の人材紹介会社 ボイデン社設立
■1947年 職業安定法(職業選択の自由、募集における差別禁止、守秘義務)
■1948年 アメリカでマンパワー社創業(二人の弁護士が派遣ビジネスを起業。必要なときに、必要な人を、必要な期間だけ派遣する)
■1950年 朝鮮戦争 日本では特需
池田勇人所得倍増計画
■1953年 就職協定スタート→大卒は4年生の10月以降に限定
■1957年 スプートニク1号
■1960年 エクスプローラー1号(アメリカ初の人工衛星)フォン・ブラウン
■1960リクルート創業(大学新聞広告社)
東京大学の学生新聞の広告代理店
■1961年 ガガーリン(地球は青かった)コロリョフのR7ロケットに乗って
■1962日本初のホワイトカラー向け人材紹介創業
ケンブリッジ・リサーチ研究所
■1967年アルバイトニュース速報 学生援護会
■1968年アポロ8号 
■1973年 第四次中東戦争オイルショック
■1986労働者派遣法 専門13業務のみ
■1990年代バブル崩壊、企業の固定費抑制、雇用リスク軽減の方向で規制緩和進む
■1996年 専門26業務に拡大
■1997人材紹介の規制緩和 対象業務の原則自由化
■1999 基本的に自由化(港湾運送、製造業、警備、医療、建築以外OKに)
■2000紹介予定派遣解禁
■2008年リーマンショック規制緩和が揺り戻される(偽装請負、派遣切りが問題に)
■2012年労働者派遣法の改正、規制強化の方向に(日雇い派遣の禁止、グループ派遣の禁止、離職者の規制など)
■派遣法のさらなる改正(派遣業者は全て許可制、キャリアアップ・処遇改善の強化、事業所単位、個人単位で期間制限など)


■ネットカフェに泊まる人は東京で一日4000人。

○社会の問題
→雇用調整弁とされやすい
→それを望む人も一部いるだろうが、自己努力がしずらい環境は存在する。切り捨てない世界。

<人材紹介会社の数>
2020年4月9日現在の人材紹介事業者
・有料+無料の職業紹介事業(3万844件)
・有料職業紹介事業( 2万6995件)(内 東京は 8674件)

2020年1月23日現在の人材紹介事業者
・有料+無料の職業紹介事業(3万222件)
・有料職業紹介事業( 2万6410件)(内 東京は 8467件)

2019年4月24日現在の人材紹介事業者
・有料+無料の職業紹介事業(2万8127件)
・有料職業紹介事業(2万4276件)(内 東京は 7689件) 

2018年7月23日現在の人材紹介事業者
・有料+無料の職業紹介事業(2万6389 件)
・有料職業紹介事業(2万2387 件)(内 東京は7034件)

 

ペースは落ちたが、まだ増えているエージェント。

コロナ後の世界は社会全体がデジタル化する。
人材紹介業もデジタル化が進む。

オンライン面談で始まり、リアルで会わずに転職が成立し、ご支援終了となるようなケースが増えていく。
デジタルで出会う中で、如何に人間関係の信頼を構築できるか、その術を見出せないエージェントは淘汰されていく。

コロナが収束しても、これまでと同じ姿には戻らない。